20201106
昔、本に印をつけようとした時があった
心に真っ直ぐ響いてくる文字たちを丁寧に留めておきたかったからだ
ある時は本当に線を引いて莫大な後悔をしたり
ある時は付箋を買ってきて、日頃使わないものだから、好きな本を汚して落ち込んだり
不器用なりに自分のライブラリを増やそうと真剣だったことを覚えている
ただそんな中一つ不思議な現象に出会う
印をつけた本とその言葉に対して、その後全く魅了を感じなくなるのだ
確かに自分は過ぎ去っていく流動的なものに大変愛おしさを感じる癖であるというのは理解していたが、まさかここまでとは
その後その本を開くことは少なくなり
むしろ自分の心の図書館の一部を自分で閉鎖してしまう滑稽な結果になってしまった
今夜ある夢を見た
そういった"過ぎ去っていった言葉たちを探して色々な所を歩き回る"というものだ
今は午前5:43 夜とも朝とも呼べないこの時間にこんな文章を書いている
目が覚めて確信した
そんな消えてしまう文章たちを消さないためにも、好きな作品は何度も何度も繰り返すべきだと
これはあまり好きなものを繰り返し見ない自分にとっては 中々に大きな決断だ
自分のライブラリを増やすために帰ってくるための印をつけるのではなく、何度も何度も繰り返して本当のライブラリにして仕舞えばいいのだ
いつでも戻ってこれる いわばセープポイントのような物を建てても、きっと自分のようなものはそこに帰ってきすらしないだろう
ボスの前でセーブするポイントがないゲームの方が好きだった厄介な性格がここまで影響するとは 全く想像していなかった
この言葉が 文章が
誰かのセープポイントになることはきっとないのだろうが
そんな湧き出る泉のような美しい文章をいつか残してみたいものだ
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2020/04/06
新しい ひげそり を かいました
春の風が吹いているのに、人々に笑顔がない
自力で立てなくなった愛犬を抱き抱えたときの重さ、しっかりとあった。
そしてない。
明るい時間にお酒を飲むこと
さくら の つぎは つつじ
草を狩る音 新芽の季節 食む音
みんないやだろうな